楮紙Kozo paper
強靭で水にも強く、にじみが柔らかく美しい楮紙は、木版画や水彩画、墨絵などの技法に最適です。繊細で長い繊維による柔軟性と透け感が特徴で、重ね刷りにも向いています。加工の自由度が高く、文化財の修理からアート、ライフスタイル雑貨まで幅広く活用されています。
What is "watashino"?
わたし乃についてWhat is "watashino"?
「わたし乃」では、土佐和紙を中心に、和紙の原紙や各種和紙製品を販売しています。
土佐和紙は高知県土佐市やいの町で作られる伝統的な和紙で、かつては財布や薬入れ、提灯などに使われていました。現在はふすまやちぎり絵、菓子の包装、さらには書籍や絵画の修復にも使われ、国内外で高く評価されています。
種類が豊富で、他の和紙に比べて薄くて丈夫なのが特徴。中でも「土佐典具帖紙」は厚さ0.03mmの世界的にも希少な手漉き和紙で、土佐特有の楮と仁淀川の水によってその品質が保たれています。
取り扱い紙の例Paper Types Available
染紙Dyed paper
水溶性の顔料や直接染料を用いて染色された紙は、複数の染料を混ぜ合わせることで生まれる深みのある色合いが魅力です。顔料と染料それぞれの特性を活かし、鮮やかでインパクトのある表情豊かな色彩が楽しめます。
特厚楮紙Heavyweight Kozo paper
楮と木材パルプを主原料にした手漉き紙は、柔らかな風合いとほどよい厚みが特徴。水彩やミクストメディア、版画などに適しており、立体感のある紙肌が表現と自然に調和すると作家からも好評です。
用途例Use Cases
美術紙
美術紙には、版画・絵画・書道に適した楮紙や特厚楮紙が多く使われます。強靭でにじみが美しい楮紙と、柔らかな風合いの特厚紙が、繊細な表現や重ね刷りに最適です。
染色紙
染色紙は、ちぎり絵、切り絵、ラッピングなどに最適です。水溶性の顔料や直接染料を用い、複数の色を重ねて染めることで、深みのある鮮やかな色合いが表現されます。
インテリア
和紙は障子や襖、ランプシェード、壁紙などインテリアにも幅広く活用されます。楮紙の強さと透け感、特厚楮紙の温もりある質感、染色紙の豊かな色彩が、空間にやさしい美しさを添えます。
お客様の声Customer Testimonials
版画家様
多色刷りの際に、紙が伸びずに刷り重ねができた。繊維の表情も作品の一部になる。
楮紙を購入
水彩画が趣味のお客様
紙に立体感があり、コラージュや水彩が自然に調和していると感じます。
特厚楮紙を購入
クラフト工芸が趣味のお客様
初めて楮紙を購入しました、洋紙と違い紙に柔軟性があり糊貼りをしても紙が破れにくいと感じます。
楮紙を購入
水彩画作家様
薄い和紙なのに水を含んでもしっかり絵の具を受け止めてくれてグラデーションも鮮やかに表現できた。
楮紙を購入
和紙工芸作家様
染色された楮紙を何層も貼り重ねて作品を作りました、厚い和紙から薄い和紙まで複数貼りましたがコウゾ繊維の柔軟性のおかげで剥がれることもなく紙同士が馴染みあってくれました。
染め紙を購入
紙集めが趣味のお客様
0.03ミリの極薄和紙購入しました、極薄紙に施された染色が光に透過され色水のように見えた。
染め紙、楮紙を購入
版画家様
極厚紙の楮紙で作品を製作。インクのなじみもよく程よい弾力が紙にあるおかげで奥行きの表現がプラスされました。
楮紙を購入
よく頂く質問FAQ
- 国産楮と輸入楮の違いは？
- 国産楮は繊維に付着する樹脂や油分が少ないため、インクや絵の具の弾き、接着後の剥がれといった使用後の影響が少ないのが特長です。
- 一番薄い和紙は？
- 和紙に使われる代表的な繊維である楮の繊維の太さは約0.02ミリです。そのため、理論的には0.02ミリが和紙として製造できる最も薄い厚みとなります。
- にじみの少ない和紙はありますか？
- はい、ございます。和紙の製作工程で「にじみ止め材」を紙に混ぜ込む（内添）か、表面に塗布することで、にじみを抑えることが可能です。
- 楮以外の繊維の和紙はありますか？
- はい、ございます。和紙に使われる繊維は、全体の約7割が楮ですが、次に多いのが雁皮（がんぴ）で約2割、そのほかに麻やミツマタなども使用されています。
- 購入した和紙の保存方法は？
- 衣類と同じようにお取り扱いください。直射日光を避け、湿度の少ない風通しのよい場所での保管が理想的です。
- 染色にはどんな染料を使いますか？
- 粉末または液体の染料を水に溶かして浸透させる「直接染料」や、液状の「顔料染料」を使用します。顔料染料は発色がはっきりとしており、直接染料はやわらかく透けるような仕上がりになります。
- 手漉き和紙の大きさは？
- 全国的に流通している一般的な手漉き和紙のサイズは63×97cmです。特注により大小さまざまなサイズに対応可能ですが、コストがかかるため、ほとんどの場合はこの標準サイズが用いられます。